12.NONIOのロゴデザインについて

こんばんは。

6月中旬になり、学校では本格的な制作課題やそのプレゼン、

そして先生に講評をしていただく機会が多くなってきました。


その中で何名かの先生から「説明的すぎる」というご指摘をいただいたのですが

筆者はこの説明的すぎる事の改善法がいまいちわからず、割と苦悩しております。

そもそも、説明的とは何か?何がどう説明的なのか?説明的では何故いけないのか?

という点を理解できていないため、まずはそこを考えるところから

始める必要がありそうです。道のりは長い。


さて、今回はそんな「説明的すぎないデザイン」について考えていた際に

「お、もしかしてこういうことのことを言ってるんじゃない?」と思った

とあるロゴデザインについてお話ししていこうと思います。


ということで今回の題材はこちら。

ライオン「NONIO」のロゴデザインについてお話しします。


NONIOとは、割と最近発売された口臭ケア商品です。

CMなんかでは、口臭科学から生まれた、なんてフレーズをよく聞きますね。

筆者はマウスウォッシュバージョンのNONIOのみ知っていたのですが、

歯磨き粉バージョンのNONIOもあるんだそうです。


肝心のロゴデザインの方は、黒字のNONIOという文字に

部分的に一本の横線が入っているのみの非常にシンプルなものです。


このシンプルさは、なんとなく清潔な雰囲気であるとか、

口臭科学というワードを思わせる、良い意味で無機質な雰囲気を出していると思います。


さて、筆者は何故このロゴデザインを見て、冒頭で言ったような

「説明的でないデザイン」を感じたかと言いますと

この、ロゴに部分的に引かれた一本線の由来に気づいたからなんですね。


そもそもNONIOの名前の由来はおそらく

「NO NIO」→「NO NIOI」→「NO におい」

つまり、臭いを無くすという口臭ケアの主な役割から来ていると思うのですが

この一本線、よく見ると「NIO」の部分にだけ引かれているんです。


ここまでくれば、筆者が言わんとしていることは、

皆さんもお分りいただけたことと思われますが

この線は、文章などでよく用いられる「打ち消し線」を表しているのではないでしょうか。


なんというか、あからさまにNIOの存在を完全否定しているわけでもなく、

でもちゃんとNIOを消すという表現を出している、

まぁ言ってしまえばいつもご紹介しているスルメデザインなのですが

こういうさり気なさが「説明的でないデザイン」なのかなぁ?と

ぼんやり思った筆者であります。(それでもやっぱりよくわかっていません)


ということで今回は

NONIOのロゴデザインについてお話ししてみましたが、いかがでしたか?


やっぱり説明的でないデザインというものはよくわからないし、

理解できてもそれを表現できるかなど、色々と思うところはあるのですが

まぁそのうち何とかなるんじゃないかなぁ、と呑気に構えている自分もいます。


そういえば今回は、久々にアイデア系やスプラトゥーン以外の題材でしたね。

次回からはまたいつものソッチ系の記事が増えていくと思われます。

先日スプラトゥーンは追加コンテンツも配信されましたしね、

そのあたりの話題もデザインに(無理やり)関連づけてお話しして行きたいです。


それでは今回はこの辺りで失礼します。

閲覧ありがとうございました。

デザイン見考調録

専門学校の課題の一環として、日常の中にあるデザインのあれこれを雑多に書いていきます。

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